勉強のためのスケジュール1-2(最後の一手)

 いよいよ試験当日になってしまいました。短期学習でしたから、気がつけばあっという間に試験当日。当日でも方法論はあるのです。

 選択肢の中で明らかに間違っているもの、正しいものが分かるような問題、これが問題の過半数を占めますが、個人情報保護士の試験は各分野80%以上の正答率でなければ合格しません。そこで、すぐに解答が出ない問題でも正答率を高める方法論が必要となります。マークシート問題の中で良問(選択肢がよく練られた難問)では、一般におかしな選択肢を消していくと最後に2つの選択肢が残るものが多いです。消去法で解答するというのも、試験テクニックのひとつなので、このこと自体をご存知なかった方は試験会場で試す前に過去問つぶしの段階でやってみてなれておくことが必要です。一箇所でもおかしなことを言っている選択肢は間違いですから、うそを見つけて、絶対に選んではならないものを選ばないようにしながら解くことはマークシート解答の定石といえます。2つの選択肢が残った時点で、日頃の行いがよほど悪い方でなければ、確率50%でこの難問にも正解するでしょう。でももっと高度な技があります。次の例を見て下さい。

 ①ACE

 ②BCF

 ③ADE

 ④ACE

 の中から正解を選びなさい、と言われたら皆さんはどれを選びますか?問題はなくてもいいのです。選択肢の中から十分に選べます。解答は①です。ではその理由を考えて見ましょう。

 全ての問題作成者は正解をまず考えます。(ACE)、次にこれと紛らわしい選択肢を出題者は考えるでしょう。そもそも最初の文字から違うもの(BCF)、2番目の文字が違うもの、3番目の文字が違うもの。いきなり最初からばればれの選択肢であるBCFは余りにもイージーですから、これは引っ掛けの選択肢です。熟練した出題者はこのようなへまはしません。①から④で二番目がDとなっているのは③だけですが、これですぐ分かるのはイージーですから③も除外、四番目の文字Fとなっている②は既に除外されていますから解答は①となります。これは言葉の順番のことを言っているのではなくて、文字ひとつひとつは個人情報保護法に関する論点のことを言っています。たとえばAが「個人情報データ」Bが「個人情報データベース」の場合、「個人情報データベース」という言葉ですぐに分かる選択肢は余りにイージーなので間違いである可能性が高いということです。つまり「正解とは全ての選択肢の中で最も特徴的な内容のもの」であるということです。これは出題者がまず正解を考えてから選択肢を考えることから出てくる特性です。但しあくまでこれは迷った時の最後の手段、正攻法で一つ一つの選択肢を吟味して解答するのが王道です。ひとつひとつの選択肢を吟味する際のも、一般的な技はあります。「全て○○である」とか「ことは絶対に許されない」とかいう表現が選択肢にあるときに、怪しいと感じる方はセンスがあります。「全て」とか「絶対に」というような表現がなぜ付いているのでしょうか?このような場合には、法律上の例外が認められているのに「絶対に出来ない」と書いてある誤りの選択肢であることが多いです。「不必要に言葉を限定してある表現はそもそも怪しい」ということは知っておいて良いでしょう。

 短期間とは言え準備をしてきた読者です。上記の技もいざとなればありますから、確実に合格してください。

└勉強のためのスケジュール2-1(余裕合格の長期計画)

 長期スケジュールを立てて勉強する場合、気をつけるべきは余りだらだらやったのでは短期スケジュールで勉強するよりも効率が悪いことがありうるということです。例えば経験はないでしょうか?大学受験などの場合、後1年あると思って漫然と勉強していると、結局、所謂受験勉強らしい受験勉強が出来た期間は夏休み明けからだったというようなことが。ですから長期スケジュールとは言っても余り長すぎない計画が必要なのです。

 今までの「個人情報保護士」試験の実施スケジュールを見る限り、1度試験に申し込んだものの、勉強時間がなくて次回にまた受験したいと思った場合、大体3ヶ月程度のスパンがあるように見えます。おそらく「個人情報保護士」試験の実施母体である財団法人情報学習振興協会自身が、試験の準備期間を標準で3ヶ月程度という風に考えているのではないかと分析し、長期スケジュールは3ヶ月計画と仮にしてみました。例えば次のような形です。

 1ヶ月目 個人情報保護法全体に関する把握

 2ヶ月目 個人情報保護法に関連した情報システムのセキュリティに関する知識の完成

 3ヶ月目 ひたすら過去問演習

 

 1ヶ月目の個人情報保護士法全体に関する把握のところでは、本稿を読んで、個人情報保護法の概略を掴んだ後、認定テキストなどを読み込み、まずはOECDガイドラインの暗記、そこから個人情報保護法に関する様々な原理原則をひとつひとつ納得しながら、細かな条文をつぶしこむように読み込みます。ここでも条文を暗記する必要はありませんが、条文を読みながら、理解を進める内に自然に知識量も増加するはずです。

 2ヶ月目の情報システムのセキュリティに関する知識では、短期学習では用語の暗記ぐらいしか時間がない人が多いので、ここを長期学習した方は武器にして合格に更に近づけます。認定テキストなどを活用して、まずは基本用語の暗記から、基本概念の理解をしっかり行ってきます。新聞・テレビなどでよく出てくる用語が多いですから、新聞などの記事に出てくるたびに、テキストを読み返して理解を深めるという方法も良いでしょう。こうすることで、更に知識の深みが出てくるはずです。

 ここまでやった上で、必ずして欲しいこと、それは過去問の演習です。ただ問題に解答するだけではなく、時間を決めて解答し、時間配分の感覚を掴むことと、設問ひとつひとつの意味を解説を読んで理解するということ、これは必ずやってください。短期学習の方は、過去問を中心に勉強せざるを得ないので、この点は問題ないのですが、長期学習の方には、かえって過去問演習をしていなかったというような方を見受けます。例えば司法試験の勉強の際に論文式の対応のために、きちんとした体系書の読み込みはしていて、論点はばっちりなのに、客観式のテストである択一の過去問演習を余りやっていない人というのは意外と見受けられるものです。

 基本をみっちり叩き込む長期スケジュールの勉強ですから、正解率は短期学習型よりもはるかに高くなるはずです。

 

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